MFTとは、幼少期からの生活習慣や癖によって根付いてしまった「間違った顔面の筋肉の使い方」を正すトレーニングのことです。
トレーニングでは、顔、口唇、舌の筋肉を鍛え、歯並びやドライマウスを改善していきます。
矯正治療をしながらMFTを行うと、矯正治療だけでは補完できない「顔面の筋肉」の正しい使い方を身につけることができ、より歯並びも美しくなります。
間違った呼吸法や指しゃぶりの癖などによって悪くなった歯並びも、矯正治療前もしくは矯正治療中にMFTを行うことにより改善が期待できます。
MFTを積極的に行ったほうがいい場合があります。舌癖がある、指しゃぶりが治らない、無意識に口呼吸をしている、舌ったらずのしゃべり方で発音がよくないといった時です。
舌癖とは、舌や口周りの筋肉が弱く、常に舌を前に出してしまう癖のことを言います。
いつも口が少し空いてしまう、食事中にどうしても食べ物を口からこぼしてしまう人は、歯の裏側を舌で押し出している可能性があります。
幼少期から舌癖のある子は不正咬合になりやすく、歯並びだけではなく噛み合わせもよくありません。
舌癖をはじめその他の癖は、なるべく早い段階でMFTを行い改善していきましょう。
MFTは、矯正歯科の医師または歯科衛生士にトレーニング方法を教わることから始まります。
主に舌や唇を動かす1回10分程度のトレーニングを1日2回、指導された通りの内容で2週間継続していきます。
2週間ごとに違うトレーニングを教わり、再び2週間継続します。
トレーニングの内容は徐々にレベルアップし難しくなっていきますが、少しずつステップアップするため子供でもきちんと最後まで行うことができるでしょう。
治療にかかる期間や歯科医院に通う回数は個人によって差があるものの、おおよそ1年ほどの継続したトレーニングが必要となります。
舌癖がある子は、器具による矯正治療だけでは歯並びを改善するのが難しい場合があります。
また矯正治療が完了したとしても、舌癖を治さなければ再び歯並びが悪くなってしまうこともあります。
MFTによって舌癖の根本を改善することで、矯正治療後の後戻りを防ぐだけではなく、矯正治療のスピードを上げてくれるでしょう。
矯正治療前もしくは矯正治療と並行することで治療の効果を上げてくれるMFTですが、このトレーニングだけでも歯並びが改善されることがあります。
歯並びは、口唇や舌、頬の筋肉のバランスに大きな影響を受けており、このバランスをトレーニングによって整えることで、歯も正しい位置へと導かれていくのです。
舌癖以外にも、片側の歯だけで噛む癖がある、無意識に口呼吸をしているという方はMFTによる効果を感じやすいでしょう。
特にMFTの効果が大きいのは、永久歯が生える前の子どもです。
成長期にMFTを継続して行うことで、歯並びだけではなくあごの骨格にもいい影響を与えてくれます。
ただし、遺伝や骨格が歯並びの悪さの原因となっている場合は、MFTだけでは歯ならびを良くすることはできません。
矯正歯科の医師とよく相談し、検査・カウンセリングの上でよりよい治療を行ってもらいましょう。
費用 | 65万円~ |
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期間 | 半年~ |
費用 | 55万円~ |
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期間 | 1年~ |
費用 | 110万円~ |
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期間 | 2年~ |
◆歯科矯正治療の費用と期間について
矯正歯科の平均的な費用は80~120万円、期間については平均2~3年と言われています。
症状やクリニックによって費用・期間ともに変動しますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
◆副作用について
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。
また、金属の装置による金属アレルギーなどの恐れもありますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。