歯の矯正治療と言えば、ワイヤー矯正が最もスタンダードな方法です。この治療法の特徴や、メリット&デメリットを解説しましょう。
また、三重県でワイヤー矯正ができる歯科医院も最後にまとめています。
ブラケットと呼ばれる装置を歯の表側の一本一本につけ、それをワイヤーでつなぐことで歯を動かす、昔ながらの矯正方法。従来のものはメタルブラケットという金属製の装置で、歯につけていることが目立つものでした。
最近では、透明なプラスチックや白いセラミックのものなど、目立ちにくいブラケットや見えないワイヤーも登場しています。
ワイヤー矯正は、主に6歳以上のお子さんから適応する治療方法で、それ以下の年齢の場合は床矯正やマウスピース矯正など、他の方法で治療を行います。
一般矯正(唇側矯正、頬側矯正)に使用される装置。歯の表面に金属性のブラケットを接着するものです。
結紮の強さのコントロールがしやすく締め具合を調整することができるので、歯の移動や痛みの感じ方に有利とされています。また、ブラケットの厚みを薄くすることができるので、違和感を感じるという方には向いている方法です。
ワイヤーが見えるのが嫌だということで、目立たない矯正をするという方もいますが、特に矯正が盛んなアメリカでは、矯正していることで好印象を与えることもあるようです。
また、色付きのモジュール結紮でカラーを変えてアクセサリー感覚で楽しんでいるという方もいます。
金属ブラケット(メタルブラケット)のデメリットである、審美性を高めたもの。ブラケット自体が透明、もしくは白色をしているので目立ちにくい特報があります。使用されている素材は、セラミック、プラスチック、ジルコニアなどがあります。
不正度の大きい方には向いていない装置です。
しかし、使用されている素材はセラミックなどが使用されているので、金属アレルギーを持っている方で歯の矯正を諦めていたという方には、治療の選択肢の一つとなります。
アメリカの矯正歯科医、Dr. Dwight Damon によって開発された矯正装置。従来の矯正装置と比較すると、矯正の際に歯に加わる力を弱くすることができます。
そのため、歯槽骨への負担が軽くなるといったメリットが挙げられるほか、治療中の痛みが軽減されると言われています。
従来の矯正治療で掛かっていた、摩擦力を約1/600まで軽減。そのため、弱い力でもスムーズに歯を動かせる特徴があります。口周辺の筋肉や唇などとバランスを取りながら負荷を掛けることなく できるので、無理なくスムーズな矯正が目指せます。
ワイヤー治療で使用されるブラケットは、大きく「結紮タイプ」と「セルフライゲーションタイプ」分けられます。
結紮タイプは、ブラケットにワイヤーを通してモジュールと呼ばれるゴムで括りつけて固定するもの。一方のセルフライゲーションは、ブラケット自体にシャッターが取り付けられており、シャッターが閉まることでワイヤーを固定するというものです(結紮はない)。
いずれの方法にせよ、治療期間に明らかな差はないといわれていますが、たとえば、歯の初期移動はセルフライゲーションが早いというように、それぞれに特徴があるようです。
治療期間はおよそ2~3年。簡単な矯正では1年程度で終わることもあります。治療期間中は、1ヶ月に1回程度通院して装置の調整を行います。さらに、矯正後の戻りを防止するため、1~2年は保定装置をつけておく必要があります。
治療費用は、一般的なメタルブラケットを使った矯正を上下で行った場合で50万円~100万円程度。目立たないプラスチックやセラミックのブラケットを使用すると、プラス20万円程度かかる場合があります。
ワイヤー矯正は、6歳以上の患者さんならほとんどの方に適応します。主に、デコボコした歯並びの叢生や八重歯、いわゆる出っ歯と呼ばれる上顎前突などでお悩みの方におすすめの方法です。
各矯正歯科の詳細をチェックしてみてください。
費用 | 65万円~ |
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期間 | 半年~ |
費用 | 55万円~ |
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期間 | 1年~ |
費用 | 110万円~ |
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期間 | 2年~ |
◆歯科矯正治療の費用と期間について
矯正歯科の平均的な費用は80~120万円、期間については平均2~3年と言われています。
症状やクリニックによって費用・期間ともに変動しますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
◆副作用について
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。
また、金属の装置による金属アレルギーなどの恐れもありますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。