過蓋咬合(前歯の噛み合わせが深すぎる)について調べました。治療の期間や費用をまとめています。
通常の噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯に3分の1程度かぶさるのが普通ですが、それよりも噛み合わせが深いケースを過蓋咬合と言います。噛み合わせた時に、上の前歯で下の歯が見えなくなる方や、上の歯茎がやたら目立つ、という方はご注意を。
過蓋咬合の多くは、骨格や顎関節の異常が原因となって発生します。先天的に上あごが大きく、下あごが小さい方や、歯を支えている骨が未発達な人が過蓋咬合の症状で悩んでいるそう。
顎関節の位置が通常よりも後ろ側にある人も、下あごが後に下がってしまい過蓋咬合となってしまいます。
また、虫歯や歯周病などが原因で奥歯が無くなってしまい、奥歯の噛み合わせが悪くなると、前歯の噛み合わせが深くなる傾向もあるそうです。
過蓋咬合の症状には、上顎突出が伴っているケースが多く、この2つを同時に治療します。
歯茎から大きく動かす必要がある場合は、奥歯を抜いてスペースを広げ、前歯を内側へ動かします。過蓋咬合は、前歯の矯正だけではなく、奥歯の噛み合わせを高くする必要があるので、上下のあごの全体的な矯正を行うのが一般的です。
顎関節やあごの骨のバランスに大きなズレがあるケースでは、外科手術を行ってから矯正治療をすることもあります。
<治療法1>前歯を内側へ、奥歯の噛み合わせを高くするために全体矯正を行う。小臼歯などを抜歯して治療する場合と、しない場合がある
<治療法2>上下のあごの大きさに著しい差がある場合や、顎関節に異常がある場合は、外科手術を行ってから矯正治療に入ることがある
上下のあごで全体的な矯正が必要となるため、治療が長引くことが多いようです。矯正治療を行う期間は2年程度が想定され、費用は100万円前後となります。
過蓋咬合の矯正治療では、表側矯正よりも裏側から矯正するリンガル矯正や、床矯正がより有効であるとそれています。
裏側矯正を選択すると、通常のメタルブラケットの表側矯正よりは費用が割高になってしまいます。上下をリンガル矯正で治療した場合、治療費は100~150万円になるそうです。
※各市の紹介ページに飛びます。
※各矯正歯科の紹介ページに飛びます。
費用 | 65万円~ |
---|---|
期間 | 半年~ |
費用 | 55万円~ |
---|---|
期間 | 1年~ |
費用 | 110万円~ |
---|---|
期間 | 2年~ |
◆歯科矯正治療の費用と期間について
矯正歯科の平均的な費用は80~120万円、期間については平均2~3年と言われています。
症状やクリニックによって費用・期間ともに変動しますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
◆副作用について
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。
また、金属の装置による金属アレルギーなどの恐れもありますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。